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発明家のドクター中松こと中松義郎(78)のドキュメンタリー映画が米国で製作される。
中松氏が8日、来日したプロデューサーらと都内で会見し、発表。「007」シリーズの3代目ジェームズ・ボンドを務めた英国俳優ロジャー・ムーア(79)が進行役で出演。豪華なハリウッドデビューを飾ることになった中松氏は、「こういう映画に出る日本人は初めてでは」と上機嫌で話した。 |
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映画のタイトルは「マスター・オブ・イノベーション〜ドクターナカマツ・ストーリー」。中松氏の人生や、約3000件を超える発明を振り返りながら、“発明王ドクター中松”をひもとく内容だ。
中松氏は「ハリウッド映画には渡辺謙ら、いろんな日本人が出ているけれど、こういう(1人を取り上げる)作品に日本人が出るのは初めてなのでは」と笑顔を見せた。
昨年、水を自動車用の燃料に換える「ハイドロジェン・オン・デマンド(HOD)」の国際特許を取得したことがきっかけ。環境技術に関するドキュメンタリー映画を企画していた米国の製作会社「ダークホース・エンターテインメント」のプロデューサー、クリストファーパットン氏がこの発明に注目。15年来の親交がある科学財団「国際テスラ・トラスト」のJ・W・マクギニス理事長を通じ、昨年12月、中松氏に打診があった。
パットン氏とともに来日したスタッフにより、さっそく撮影がスタート。中松氏は「発明家はずっと先のことを考えているので、一般の人にはいかがわしいと思われ、誤解を受けやすい。ドキュメンタリーは事実を撮影するので、私のやっていることが分りやすく人々に伝わり、科学技術にとってプラスになる」と満足げ。映画の中では、まだ実用化されていないHODの自動車を走らせる予定だという。 |
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また、進行役でロジャー・ムーアが出演することも発表された。パットン氏がムーアの息子で俳優のジェフリー・ムーア(40)と知り合いだったことから出演が決定。まだ対面していないというが、中松氏は「“007”は見ていたよ。これから対談なんてこともあるかもしれない」と期待。
また「ロジャーよりもすごい人が出る。まだ言えないけどビッグスターだ」と意味深長に話した。5月ごろまで撮影し、米国、日本などで年内に公開する予定。
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